教育実習生に聞きました!これから生きていくのに大事なことは?~後輩たちへのメッセージ~
2025年度、今年もOBが教育実習に帰ってきてくれました。教わる側から教える側へ。毎日悪戦苦闘しながら4週目を迎えています。いずれもアスリートコースの卒業生。高校生の時には気づけなかったことが今なら分かる。そんな実習生たちから、高校生へのメッセージです。

中)鎌田涼雅さん(天理大学)
右)竹村真弘さん(びわこ成蹊スポーツ大学)
高校生活で得たもの
宮本 とにかくハンドボールに全力で取り組んだ3年間。全国3位の成績を残すことができました。
鎌田 アスリートコースは部活動に専念できる環境でした。練習時間が確保できたので、技術的にも精神的にもだいぶ鍛え上げられました。
竹村 2人の言った通り、練習時間が多いんで基礎力アップにも繋がりました。とても楽しかった時間です。
鎌田 楽しかった!?
宮本 思い出したら楽しかったけど、現役の時はつらくて、途中でやめようかな、引退まであと何日かとか考えたりもしました。
鎌田 高校生活で得たものは忍耐力。部活に携わる時間が長いんですよ。競技のことを考える時間が多い。苦しい練習も多い。当時は身に付いた実感はなくて、当たり前のようにやってたんです。今思うと、そんなメニューよくやってたなとか。自分でもすごいと思います。
宮本 僕は、一人じゃ超えることができない、仲間の大切さを学びました。一人で乗り越えるようとする時もあったんですけど、どれだけ周りがサポートしてくれてたか。どれだけ自分が助けられたか。仲間と目標に向かって協力して、全力に取り込める。そういう気持ちです。
竹村 精神力です。忍耐力と同じです。いっぱい走ったんで。しんどいこともあったし、辞めたい時もあったし。それでも三年間でやりました。精神力は自分の将来に絶対大事ですね。
教わると教えるの違い
鎌田 今まで、先生は当たり前のようにスムーズにわかりやすく伝えてくれるってイメージだったんです。教わる側もそれが当たり前で。けど、教える側になったら、伝える難しさがめちゃくちゃ分かった。どう工夫すればわかりやすく伝わるかとか考えます。伝わった時は嬉しさを実感できます。

竹村 座る方は準備しなくてもいいじゃないですか。教える方は、指導案とか準備の部分が全然違いますね。
宮本 教える中で、どう教えたらどう理解してくれるのか、想像しながら考えたら、自分もより深く理解できたんです。教えると自分も勉強になります。
鎌田 中上先生の授業で、キーワード一つ一つに対して具体的なたとえ話とか実体験を入れていて、生徒にもより伝わりやすいと感じました。本当に経験が大事なんだなって思います。
宮本 クラスがざわついたときに、僕だと「切り替えろ」とか「1回座れ」とか、それっぽいことを言うんですけど、髙橋先生は授業を進めながら、声のボリュームを変化させることで、生徒がバッと切り替える。大事なところで生徒の気持ちを切り替えてるんです。すごいです。
生きていくのに大事なこと
竹村 チャレンジすること。僕は失敗した経験しかないです。挑戦するときは成功すると思ってしてる。失敗しても失敗しても、全然それはいいんだと。大学のサッカー部で監督から教わったので、一日十分、寝る前に振り返りもしています。


鎌田 こだわり。目的に向かっていく中で、なんとなく生きてる人が多いと感じてて。なんとなくできたらいいかというのは、中途半端。100点目指してやる気持ちで、何事にも取り組んでほしいというのは感じました。
宮本 諦めない心ですね。僕、何回も引退を考えて、しんどすぎて辞めたいと仲間に言ってたんです。でも今、思い出したら最後まで諦めずにやり続けてよかった。それを仲間と共有できるのもいい。僕の体験では、最後まで挑戦したら、結果、いい思い出になります。今回の教育実習もしんどいことも結構多かったです。多分来週とか再来週とかに思い出したら、やって良かったと思える経験になる。最後諦めずやり通す気持ちが大事なんです。
全国制覇を目標に、それぞれが高みを目指したアスリートコース時代。大学生活で得た知識や経験をもって臨んだ今回の教育実習。視野を広げたいと願う3人の卒業生たちの今後の活躍を祈ります。