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第49回 全国高等学校総合文化祭において、金山 基柱さん(3年)が文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞しました。写真部からついに日本一が誕生! 兵庫県が写真部門で同賞を受賞するのは今回が初めてです。


文部科学大臣賞(最優秀賞)
「在りたい」

金山 基柱

【全国高等学校総合文化祭による講評】
この作品は心の中を移している写真を掲げています。見る人に様々な想いを投げかけているようで、見る人により印象や内容の異なる表現になる不思議な魅力を持った素晴らしい作品です。

【制作意図】
あるべき姿でありたい、という意味を込めました。日本人は自分を出せない人が多いので、あなたは自分のなりたい姿を抑えつけていませんか、と問いかけています。人それぞれが持っている「在りたい姿」を見つめて、それに向かって表現していこうと作品で呼びかけました。


受賞コメント -

伝えたい思いを、タイトル「在りたい」に込めました。作品作りでは、タイトルづくりも含めて顧問や先生方からのアドバイスが確かな技術向上に繋がっています。とはいえ、あえて自分の表現を貫く瞬間もあって、それは自分として勝負したいという在り方にこだわっているのだと思います。写真は、撮る人が何をどのように見ているのかがそのまま表現されます。自分がいて初めて、作品がある。自分は周りに生かされていて、今ここに在る、本来それでもう幸せなんです。この受賞を受けて、おごらず、自分を問うきっかけにしたいと思います。

3年 金山 基柱

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8月1日、金山さんは杉之内裕校長と写真部顧問とともに久元喜造神戸市長を表敬訪問しました。「まだ(受賞した)実感がわかない」と言いながらも、久元市長に高校日本一を意味する同賞の受賞を笑顔で報告。久元市長も「この写真は瞳が見えない。だから、どこを見ているか、目を開けているのかも分からない。何を見ようとしているのかも分からない」と話し、見た人それぞれが何かを感じ取ることができる作品の力に感心されている様子でした。

本校と神戸市は写真部の生徒が撮影した写真を同市の広報媒体に使用する連携協定を2024年に締結。同市のWEBサイト、SNS、広報紙などに写真が掲載されています。久元市長からは「我々の意図に合うように撮っていただいているので大変ありがたい」とお言葉をいただきました。


金山さんは同日、斎藤元彦兵庫県知事も表敬訪問し、受賞を報告しました。また、この度の受賞の功績により県知事から金山さんへマロニエ賞が贈られました。マロニエ賞は文化・スポーツ等の分野で活躍した兵庫県下の私立学校の生徒等が表彰される名誉ある賞です。金山さんは額縁に入った表彰状を膝に抱え、込み上げる嬉しさを噛みしめながら作品の説明を行いました。