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WELCOME!今年も、マレーシアより短期留学生を迎えました。教育提携校であるSekolah Sultan Alam Shah(セコラスルタンアラムシャー校、以下SSAS)はマレーシアのプトラジャヤにある全寮制の男子校です。毎年、国際科が海外実習で同校を訪れた際にも交流を深めています。日本語を学んでいるという今年の留学生2名は、マレー語・英語・日本語のトリリンガル。生徒たちは言葉の壁も低く、教室で共に学ぶだけでなく、三宮を散策したりSNSを交換したり国際交流を行いました。

DAY 1.
1時間目は柔道。総合進学コース2年生が一緒に授業を受けました。道着こそ着ないものの、本格的な柔道場にやってきた留学生。受け身に苦戦した後は二人一組で「ひざ車」という技に挑戦しました。先生と見本をやって見せた生徒が、留学生に声をかけて手取り足取り教えます。とはいえ生徒も初めて見た技。両手で互いの肘をつかみあって、自信なさげに「えいっ」とヒザに足をかけて相手を倒します。「最後は手を離さないんだった、もう一回!」攻守交代しながら技を仕上げていきました。技が出来ると別の生徒が代わる代わるやってきては留学生との距離を縮めていました。また、留学生の一人が、4歳から続けているというテコンドーの技を見せてくれると生徒からは歓声が上がりました。テコンドーはマレーシアで人気のスポーツだそうです。

DAY 2.
1時間目・5時間目は国際科2年生の教室へ。生徒たちは予めプレゼンテーションの用意をしていました。国際科の生徒たちは、留学生に語り掛けるように一言ひとこと話します。「この言葉、わかる?」留学生の表情を丁寧にくみ取っては、英語で言い換えたり、時にはジェスチャーを使ったり。「とにかく伝えたい」そんな気持ちが溢れていました。

プレゼンでは、温泉を紹介したり、着物や浴衣を着て見せたり、刀が出来る工程を説明したり。それぞれの視点から日本を紹介しました。イスラム教を信じる彼らと日本人の違いをプレゼンした生徒もいました。「お正月やお盆、クリスマスにハロウィーン、日本では生活の中に様々な国の行事が溶け込んでいる」「日本人は周りに気を遣いすぎて、本心が分かりにくいと思われることがある」これらは、日本人が受ける諸外国からの印象です。日本人を外からの視点も併せて見つめ直す機会にもなりました。

留学生が教えてくれたポーズで

「マレーシアではどう?」「日本ではどうなの?」幾度と飛んだ質問。双方の国を内外から見つめた貴重な時間でした。留学生との出会いが、生徒たちの視野をより深くより広くしてくれました。遠くマレーシアから訪れてくれた留学生たちに心から感謝いたします。国際科2年生は11月に再開予定。楽しみですね。