【1年】こころの授業~自分の気持ち・相手の気持ち
友達の誘いを断れないとき、友達に誘いを断られたとき、私が好きなことと友達が好きなことが異なるとき、私の意見がみんなと異なるとき。
相手の欲求や周囲の期待に、自分の気持ちが置いてきぼりになる。もしくは相手の気持ちが自分と異なっていることに落胆したり苛々したり。そんなモヤモヤを感じることはありませんか。このモヤモヤをどのように捉えれば、自分を守り、相手を尊重できるのでしょう。

―――人間関係において日々大切にしたい3つのこと。それは「他者との境界線・ノーという権利・同意」。自分の気持ちと相手の気持ちは必ずしも同じではないけれども、自分の気持ちも相手の気持ちもどちらも大切です。自分と相手は対等な関係だから、嫌なときは「ノー」と言う、また相手の「ノー」を受け容れる。気持ちを押し殺す必要もないし、相手に気持ちを押し付けてもいけない。時に気持ちは変わるものだから、その時々に相手の気持ちに耳を傾け、同意を得ることが大切なのです。―――
2025年5月19(月)、「こころの授業」で教えてくださったのは、性教育について各地で講話をされている講師の大石 真那 氏です。上述の人間関係において日々大切にしたい3つのことについては、「難しいのよ。でも意識してほしい。」と力説。月経やホルモンの変化など身体の仕組みに加えて、妊娠を含む男女の関係性・また人間関係において気に留めておきたいことなど、「自分が思い描く将来を生きるために知っておいて欲しいこと」を教えていただきました。
1年生は新たな人間関係が始まったばかり。様々な経験を通して、自分の気持ちを大切にし、相手の気持ちを尊重できる力が育まれていくことを願います。

- 人との関わり方や接し方を学べました。今まで何も考えずに接していたのは良くなかったなと思いました。
- 「性」は単なる体の仕組みだけでなく、相手を尊重し、思いやる心が大切だということを学びました。自分自身の心と体を守ること、そして相手の気持ちを考えることの大切さを改めて実感しました。
- 性については、自分だけでなくお互いが学ぶことが大切だと知りました。自分から言うことは苦手だけど自分でしっかりと意見を伝えないといけないなと思いました。

《講師略歴》
大石 真那 氏(NPO法人HIKIDASHI代表)
兵庫県立長田高校から神戸大学医学部保健学科へ進学。卒業後、兵庫県に保健師として入職。母子保健・難病保健事業等等に従事。第4子妊娠を機に性教育の重要性に気づき、独学で性教育について学び、思春期の親子、中高生向けの性教育講座を開始。2021年に兵庫県を退職後、性教育教本「げっけいのはなし いのちのはなし」出版。2022年4月NPO法人HIKIDASHI設立。